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引退する313号。「レールバス」の通称で、通勤・通学の地元住民らを支えてきた=わたらせ渓谷鉄道提供
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 群馬県桐生市と栃木県日光市を結ぶわたらせ渓谷鉄道(群馬県みどり市)は、来年1月末で引退する車両「わ89―313号」の運転体験、撮影会を年明けの1月に開催する。参加者の募集を始めた。

 313号は、通勤・通学用として、1990年に登場。車体色は足尾銅山をイメージしたあかがね色で、製造コストを抑えるためにバス用部品を流用していることから、通称「レールバス」と呼ばれる。老朽化のため、来年1月末で現役を退くことになった。

 今回のイベントは、桐生駅(桐生市)に集合後、313号で足尾駅(日光市)まで行き、同駅で撮影会。その後、大間々駅(みどり市)に戻り、車両基地で運転体験ができる。乗務員の制服・制帽を着用し、運転士が付きそって約200メートルを2往復できる。運転士用の白手袋や時刻表、記念乗車券などがプレゼントされる。

 開催は1月11日からの土、日曜日を中心に最終日の31日まで計8回で、参加費は1人税込み3万1300円。また2月と3月の土曜日の計4回、トロッコわっしー号の運転体験も開かれる。

 同社の担当者は「引退前の最後の姿を楽しんでもらえれば」と話す。詳細や申し込みは同社ホームページ。

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